背景マンションに求められる
「災害への備え」と「気候変動対策」

住宅における災害対応の重要性が向上

近年、激甚化する自然災害や大規模地震への備えとして、災害時でも居住者の生活を維持できるレジリエンス(強靱性)の重要性が高まっています。特に大都市圏のマンションにおいては、避難所の収容力不足への対策から、自治体がマンション居住者に対し「在宅避難」を推奨するケースが増えており、レジリエンス強化は居住者にとってますます重要な要素となっています。

そして、この自然災害激甚化の要因の一つとされるのが気候変動です。地球環境における喫緊の課題として、脱炭素社会の実現に向けた社会の動きは加速しています。マンションの省エネ基準強化に伴い、分譲マンションにもZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)水準の省エネ性能が求められるようになったほか、東京都における新築住宅への太陽光発電設備およびEV充電設備の設置義務化など、環境規制の強化や、関連する税制優遇措置の拡充が進んでいます。

画像1 自然災害
の激甚化
画像2 在宅避難
の推奨
画像3 脱炭素社会
の実現

安心・安全と環境性能の向上が不可欠

こうした社会背景を踏まえ、当社グループは安心・安全の確保と環境性能の向上に積極的に取り組んできました。
マンション防災において最大の弱点とされるのが、停電に伴う「給水ポンプの停止」です。高層住宅では、給水ポンプで各住戸に水を送るため、停電するとトイレの水を流すこともできなくなります。タカラレーベンが2024年に実施した居住者アンケートでは、住戸内の防災機能として「災害時のトイレ利用」が関心度No.1(34%)となりました。これを受け、「水と電気」の確保を軸としたレジリエンスマンションのシステムとして開発したのが、「MIRARESI(ミラレジ)」です。

概要太陽光発電と蓄電池を備えた
防災マンションシステムMIRARESI

居住者の在宅避難をサポート

「MIRARESI(ミラレジ)」は、マンションに太陽光パネルと蓄電池を搭載することで、災害時には水と電気を確保し、平常時にも再生可能エネルギーによる経済効果を得る次世代のレジリエンスシステムです。
災害時は、太陽光パネルで発電した電力を蓄電池に蓄えて防災用電源とし、給水ポンプを稼働させることで、生活に不可欠なライフラインを維持します。さらに、災害時の初動をサポートする「ミラレジミッションカード」と防災グッズを各住戸に設置。居住者の在宅避難への備えを拡充し、防災リテラシーの向上にも寄与しています。

当社グループでは、2026年4月以降、マンションブランド「LEBEN(レーベン)」ならびに都市型コンパクトマンション「NEBEL(ネベル)」シリーズ等の新築分譲マンション全物件に対して、ミラレジの標準搭載を目指しています※1。2026年4月に販売開始した「レーベン光が丘 GLOW GARDEN」への導入を皮切りに、順次展開を進めています。

  • ※1 豪雪地帯、特別豪雪地帯、JV物件、再開発、一部条件に適合しない物件を除く。

ミラレジの主要構成要素

1. ライフラインを支える太陽光と蓄電池システム
共用部 : 蓄電池に蓄えた電力で給水ポンプを稼働させ、災害時でも各住戸への給水とトイレ利用を可能にします。
専有部 : 各戸別の太陽光パネルとポータブル蓄電池を活用し、停電時でもスマートフォンの充電や冷蔵庫、照明などの利用を可能にすることで、在宅避難時の暮らしの質を維持します(対象物件のみ)。

ライフラインを支える太陽光と蓄電池システム02

2. 災害時の初動を支えるアイテム 防災備品ミラレジミッションカード
「ミラレジミッションカード※2」は災害の事象(停電、浸水、地震等)に応じ、「誰が」「何を」すべきかを可視化した行動指針ツールです。共用部や専有部に配備された防災備品を利用し、災害時の迅速な行動を誘発します。

  • ※2 「ミラレジミッションカード」は 、First Mission Box(登録商標第6219655号)として長野県飯田市と国崎信江(一般社団法人危機管理教育研究所理事長)により考案されたものを参考に、タカラレーベンがオリジナル開発したミッションカードです。
防災備品ミラレジミッションカード

3. 防災備品の見直しを図る防災グッズの定期便
在宅避難を支えるグッズに加え、備蓄品の賞味期限切れを防ぎ、家族で防災を話し合う時間を届ける「10年そなえる定期便」を提供します。

防災グッズ01
防災グッズ02
防災グッズ03
※画像はイメージです

外部評価第12回 ジャパン・レジリエンス・アワード
「国土強靭化担当大臣賞」受賞

都市部集合住宅における標準装備になることを期待

ミラレジが都市部の在宅避難を可能にするレジリエンスシステムとして評価されたことから、タカラレーベンは一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が主催する第12回ジャパン・レジリエンス・アワードで、「国土強靭化担当大臣賞」を受賞しました。
2026年4月12日に行われた授賞式では、国土強靭化担当大臣 牧野たかお氏より「本件は、災害時でも居住者の生活を維持できるよう停電時のトイレ、給水用ポンプの稼働と居住者の専有部の電力供給を、太陽光発電と蓄電池の連携で稼働するものであります。こうした取り組みが都市部の集合住宅における防災の標準装備になっていくことを期待するところであります。」とのコメントをいただきました。

第12回 ジャパン・レジリエンス・アワード授賞式
第12回ジャパン・レジリエンス・アワード授賞式(写真左から、国土強靭化担当大臣 牧野たかお氏、タカラレーベン代表取締役 秋澤昭一、同社取締役兼常務執行役員兼マンション事業本部長兼事業開発戦略局長 髙橋衛)

ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)は、次世代に向けたレジリエンス社会構築へ向けて強靭な国づくり、地域づくり、人づくり、産業づくりに取り組んでいる先進的な企業・団体を評価、表彰する制度です。「国土強靭化基本計画」が円滑に達成されるよう、産学官民のオールジャパンでその叡智を結集し、非常時のみならず平時での戦略的活用の方策を創造することにより、公共投資と民間投資が最大限に相乗効果を発揮し、レジリエンス立国を構築していくことを目的とし、一般社団法人レジリエンスジャパン推進協議会が主催しています。

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